大和商業研究所2022年6月8日2 分『先哲・石田梅岩の世界』49 「文字芸者」「文書箱」【意訳】書物を読んで、書物の心をつかまなければ学問とは言えません。聖人の書物には聖人の心が籠っています。しかし文字のみを追っているのでは、一芸しか知らないから「文字芸者」と呼びます。 【原文】書を読みて、書の心を知らざれば学問とはいわず。聖人の書は自ら心を含めたまう。その心...
大和商業研究所2022年5月9日2 分『先哲・石田梅岩の世界』50 行住坐臥(ぎょうじゅうざが)の主(あるじ)は何者か【意訳】いまここで見たり聞いたりする上での主人は誰ですか。行くものは何者か、住むものは何者か、座るものは何者か、寝るものは何者かと、急ぎ眼をつけて見る。このように、油断なく、何年もかけて徳を積みます。ついには見聞、覚知、行住、坐臥をなす主人を見つけることができます。これが自...
大和商業研究所2022年3月14日2 分行状をもって導く『先哲・石田梅岩の世界50』【意訳】行藤氏(ゆきふじうじ)は質問しました。先生は門人を指導するのに、心を中心に教えられるのですか。先生は「そうではない。行い・実践をもって教えます」と答えました。 【原文】行藤氏問う。先生門人を教え導かるるは、心を専らとして教えらるるや。先生答えていわく、しからず行状(...
大和商業研究所2020年8月14日2 分天地開闢(かいびゃく)『先哲・石田梅岩の世界』51わが国の成り立ち 【意訳】学識に富んだ豪傑の人で、性理に明るい者が出られることを願っています。あなたも万物が一理であることを理解するならば、その時にこそ「神がその中に生まれ、国常立尊(くにとこたちのみこと)といわれます」ということを知り、天が与える楽しみを得て、真実の道に入...