11月26日(月)18時~20時
10月、11月と2カ月に亘り、『都鄙問答』「或る学者商人の学問を譏(そしる)の段」を輪読しています。38頁にわたる長文です。10月は梅岩先生の商人に対する熱き想いがほとばしる文章を味わいました。今月の講座概要は以下の通りです。
日程:11月26日(月)18時~20時
会場:あんじんビル2階「さする庵」(大阪市北区天満4丁目16−5)
12月19日(月)から大阪市中央公会堂に変わりますのでご留意ください。
内容:『都鄙問答』(致知出版社、城島明彦著)=会場にて販売(1,728円)
「或る学者商人の学問を譏(そしる)の段」(後半)
その他、心学の光被、意見交換
参加費:500円
参加連絡:初めての方は清水にご一報ください。
意見交換では「梅岩先生の金科玉条」は何かについて皆さんに聞きました。いわば水戸黄門が出す印籠の様なものです。
集計すると以下の通りになります。「正直」4名、「素直」2名、「倹約」2名、「先も立ち我も立つ」1名、「仁義礼智信」1名となりました。私は「知心」(自性を知る)あげました。
間違った回答も無く、また正解もありません。各自が梅岩先生をどう感じ取るかです。自身の梅岩魂を見つけ、各自の丹田にそれを修め、日々の行動・日常実践に結びつけてほしいわけです。
以下は原文ですが、輪読は現代語訳を読んでいきます。
117頁 『學問の至極といふは、心を盡し、性を知り、性を知れば、天を知る。天を知れば、天即ち孔孟の心なり。孔孟の心を知れば、宋儒の心も一なり。一なるゆゑに、註も自ら合(かな)ふ。心を知るときは、天理は、其中に備はる。其命に違(たが)はざる樣に行ふ外、他事なかるべし。』
127頁 『總(すべ)ていへば、道は一なり。然れども、士、農、工、商ともに、各々行ふ道あり。商人は云ふに及ばず、四民の外、乞食までに道あり。』
129頁 『商人の道を知らざる者は、貪ることを勉めて、家を亡す。商人の道を知れば、欲心を離れ、仁心を以て勉め、道に合うて、榮ゆるを、學問の徳とす。』
130頁 『賣利を得るは、商人の道なり。元銀に賣るを道といふことを聞かず。』
11月もこの続きを体感します。
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