top of page

高弟、手島堵庵(てしまとあん)三戒 『先哲・石田梅岩の世界』53

執筆者の写真: 大和商業研究所大和商業研究所

更新日:2020年8月14日




【意訳】(手島堵庵は言いました)。私は少年の頃から、歳をとって隠居した後には、人に人たる道を説きたいという志を有していましたので、そのときになって人から私の行動を非難されないように、心がけてきたことがあります。それも、項目が多いと実行しにくいと思い、次の三つを戒めにしてきました。

一.家の事業に精通せず、業績が悪化してしまうこと

二.異性への色欲に迷うこと

三.親戚と仲よく交際しないこと

【原文】われ少年の時より、老いて後は道を説くべき志ありし故、その時人より難ぜられぬ様に心がけり。これも事多ければ勤めがたしと思い、

一.家業にうとくして門おとろうこと

二.色欲にあやまること

三.親戚と睦ましからざること  (手島堵庵先生事蹟)

【付言】子供のしつけ教育

手島堵庵は京都を中心に活動し、師の教えを石門心学として体系化・組織化し、教勢拡大に多大な貢献をなしました。

また、子供向けに『前訓(ぜんくん)』を著して、朝の拝礼の順、食事の作法、両親の言いつけを守ること、言葉遣いなど、日々の留意点をわかりやすく指導しました。席は大人と同様、男女を分け、女子の席には簾をかけました。

写真は手島堵庵が住居した五楽舎跡。

閲覧数:139回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


石田梅岩魂を現代に

このサイト「石田梅岩魂を現代に」は石田梅岩に関する情報を自分のビジネスに活用して頂くために大和商業研究所が提供しています。このホームページで梅岩の真髄に触れ、自身の中に有する潜在的な力を引き出していただくことが「梅岩力」の意味するところです。

「永続的に栄える」とは

石田梅岩先生の願いはただ一つ。

人も組織も永続的に栄えること。

その為には偉人・聖人に学べ

ということです。

先生の著書『都鄙問答』『斉家論』で、

その思いが各所に出てきます。

一例

「商人の道を知らざる者は、貪ることを勉めて家を亡ぼす。商人の道を知れば、欲心を離れて仁心を以って勉め道に合(かの)うて栄えるを学問の徳とす」

(都鄙問答)

メールはこちらまで

yamato358*hotmail.co.jp
(*を@に変えてください)

  • Grey Facebook Icon
  • Grey Google+ Icon
  • Grey Instagram Icon

© 2023 by HARMONY. Proudly created with Wix.com

bottom of page