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講座ダイジェスト 2017年8月28日(月)第5回「エートス梅岩力講座」~道二翁道話と斉家論~

執筆者の写真: 大和商業研究所大和商業研究所

更新日:2018年9月10日

最終更新: 7分前

2017年8月28日(月)第5回「エートス梅岩力講座」~道二翁道話と斉家論~




■『道二翁道話』

◇初めて『道話』に挑戦。中澤道二の『道二翁道話』より、仲の悪い嫁が姑を殺そうとした話。  

嫁の姑への行いが「孝」に変わったことにより、姑にも慈愛の気持ちが芽生え、短期間で犬猿の仲から、実の親子以上に相互に尊信し合う関係になる。  

この話に出てくる道歌「雲晴れて後の光と思うなよ もとより空に有明の月」は、これを唱えることにより対人関係は目に見えて良好に向かうと、私の体験談を語った。


■斉家論

◇継続して読んでいる梅岩先生の著『斉家論』は八月で上巻が終了。

前回は、裕福な商人が伊勢神宮に参拝する際に尊大な態度をとり、御師(大夫)に諫められる話。この商人の手代は御師の言葉に恥じて、これこそ「実の宝勅」と感じ入り「善に化せられ、愚は変じて智に返り、奢りは変じて倹と成った」。伊勢神宮の御師の力量もさることながら、この手代の学び成長する姿も見逃せない。  


尚、前回読んだところに出て来た「愚痴」を「不平不満を言うこと」と訳していたが、「愚かなこと、心の迷い」が正しい。


◇今月読んだ部分は、享保九(一七二四)年の江戸時代の大阪の最大ともういうべき大火。火元の名前から妙智焼けともいう。  


梅岩先生四十歳の三月、たまたま大阪に来ていた。命からがらようやく逃げおおせて片町まで来て、茶屋で食べたしんこ餅が「二文のしんこを二文で売る」「天下泰平一統に治まる御代の徳なれや」と梅岩先生の感動が伝わってくる生々しい報告だ。  


斉家論(上)は、梅岩先生還暦の回顧録とも言える趣きのある文章だ。原文の意味が解りにくいところもあるが、先生のテンポの良い筆致に、思わず吸い込まれそうになる。再来月から読み始める下巻が楽しみだ。📷1📷




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石田梅岩魂を現代に

このサイト「石田梅岩魂を現代に」は石田梅岩に関する情報を自分のビジネスに活用して頂くために大和商業研究所が提供しています。このホームページで梅岩の真髄に触れ、自身の中に有する潜在的な力を引き出していただくことが「梅岩力」の意味するところです。

「永続的に栄える」とは

石田梅岩先生の願いはただ一つ。

人も組織も永続的に栄えること。

その為には偉人・聖人に学べ

ということです。

先生の著書『都鄙問答』『斉家論』で、

その思いが各所に出てきます。

一例

「商人の道を知らざる者は、貪ることを勉めて家を亡ぼす。商人の道を知れば、欲心を離れて仁心を以って勉め道に合(かの)うて栄えるを学問の徳とす」

(都鄙問答)

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