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天地開闢(かいびゃく)『先哲・石田梅岩の世界』51

わが国の成り立ち 

【意訳】学識に富んだ豪傑の人で、性理に明るい者が出られることを願っています。あなたも万物が一理であることを理解するならば、その時にこそ「神がその中に生まれ、国常立尊(くにとこたちのみこと)といわれます」ということを知り、天が与える楽しみを得て、真実の道に入られるでしょう。

【原文】博学豪傑の士、性理明らかなる者あらんことを幾(こいねが)う。汝も一理を明かし得るならば、その時にこそ、神聖(かみ)その中に生れます。国常立尊と号すとのたまうこと知覚し、天の与うる楽しみを得て実(まこと)の道に入られるべし。(都鄙「天地開闢(かいびゃく)の説をそしるの段」)

天の与える楽しみを得る

【付記】各国には独自の神話があり、日本には日本の神話があります。

 この段は『都鄙問答』全十六段の最終で、本文はその最後にあり、いわばまとめに当たります。或る人が、日本書紀にいう神話はにわかに信じがたいと先生に詰問するところから始まります。

最初の「都鄙問答の段」の冒頭に、『易経』の引用の後「天の与うる楽しみは実(げ)に面白きありさまかな。何を以ってこれに加えん」とあり、巻頭と巻末で対をなしています。

 「神天の祈り」により、「天の与える楽しみ」を自ら体認することが先生のお心に叶うことでしょう。今一度、日本の神話『古事記』『日本書紀』より、我が国の歴史の有り難さを学び直したいと思います。

〔写真〕橿原神宮

(2020年5月1日撮影)

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