『都鄙問答』(致知出版社)の輪読をしています。読書以外に石門心学に関わる情報提供、意見交換など、和気あいあいにして密度の濃い2時間です。終了後、有志で二次会もあります(北浜・南禅)。 先月は心学の光被として、心学風土記32・信濃の国・恭倹舎(環境社会新聞に寄稿)、慈音尼の墓を再訪(『松柏通信』第127号)、執行草舟氏の石門心学観、梅岩先生は「ギフテッド」であった、梅岩先生は武士だった?! 上越市・金沢市・亀岡市などで心学関係地を訪ねる、山梨県上野原市の真福寺・田中禅价住職より冊子『縁にひろわれる「人生いろいろ」』が送られ、88頁から「江戸末期の先人が歩んだ文化と生活~石門心学の流れ~」が掲載されている。 などをお伝えしました。今月は、京都・鳥辺山の梅岩先生・石門心学講師17名の墓参などについて話します。 今年は梅岩先生開講290周年にあたり、6月19日「石門心学発祥之地」の除幕式、11月2日(土)京都グランヴィアホテルにて記念講演会。主催は心学4舎、後援は18舎が賛同いただきました。準備・当日の交流の模様もまたお伝えします。 今月から、いよいよ『都鄙問答』「性理問答の段」に入ります。由井常彦先生(明治大学名誉教授)は、次のように語っておられます。「『都鄙問答』は庶民を相手に、日常の物事を卑近に解説する。その具体性と実用性に本領がある」。「しかし『性理問答の段』だけは違う。この段があってこそ『都鄙問答』がビジネスマンにとっての聖典となり、不滅の書として後世に読み継がれている」。 この段は『都鄙問答』の中で最も長く、梅岩先生の教えの根幹となる部分です。それだけに難しいところですが、少しずつ読み解いてまいります。梅岩先生が京都で開講され、今日まで多くの心学者がその教えを伝え広めてきました。その恩恵にあずかって私達の祖先は日本人の心の故郷を築いてきました。商人道の祖と言われる梅岩先生によって始められた「石門心学」の使命は、①企業の社会的価値の向上のために! ②良き後継者育成のために! ③地球社会の未来への貢献のために! です。自身の現状をより輝かせるために、明日への歩みを見直す機会にしたいと思います。
【日時】2019年10月28日(月)18時~20時 11月25日(月)、12月9日(月)=第2月曜日(忘年会)、1月27日(月)、2月24日(月) 【会場】大阪市中央公会堂(部屋番号は西側入口のボードで確認ください) 【最寄り駅】京阪中之島線「なにわ橋」1分、地下鉄堺筋線・京阪線「北浜」3分、地下鉄御堂筋線・京阪 線「淀屋橋」5分、 【参加費】500円 【内容】『都鄙問答』(致知出版社)「性理問答」(P156~211)①の輪読。
お持ちでない方は会場に用意しています(1600円+税)。
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