先月より第4期がスタートしました。松柏舎として、新たな船出です。
『都鄙問答』「禅僧俗家の殺生を譏るの段」を輪読しました。この段、この時代に「食物連鎖」を語っているのです。そして『日本書紀』『大極図説』『碧巌録』『徒然草』などを引用し「万物は一理」を説いています。また、儒佛の役割を「心を淸(すま)すには、仏法も然るべし。身に行い、家を斉(ととの)え、国、天下を治むる法には、儒道を以て善とせん」と禅僧に説諭します。期初に当たり、梅岩先生の新規性・独自性のある言動に接し、心を澄まし身に行って参りたいと改めて念じました。 今月は5月27日(月)、令和最初の梅岩力講座です。新たな気持ちで石門心学に取り組んで参りたいと思います。 初の10連休はいかがでしたか? 私達は信州方面で、はなもも、桜、りんご、ぶどうなどの花を堪能。もちろん、心学舎関係者も訪ねました。そんな中から、得た心境を話してまいります。 今月の『都鄙問答』は「或る人、親へ仕える事を問うの段」です。親孝行に関するテーマですが、とんでもない商家の馬鹿息子が登場します。「これでは会社をつぶす!」典型。現代にも通じる話で、誰でも心当たりのあるところです。最後に「あなたがこれまでの過ちを反省し、悔い改めるならば、悪行はたちまち善行に変わり、親に対する孝の道が開けるだろう。(中略)これまでの行いから将来を予測し、反省して自分の生き方を変えるなら、人から受ける恥をまぬがれ、人の子として正しい道へと入り、家は開け、商売も隆盛となるはずである」で終わるところに、光明が射しています。 日時:5月27日(月)18時~20時 以後、6月17日(月)=第三月曜日、7月22日(月)、8月26日(月)、9月30日(月)=第五月曜日、10月28日(月) 場所:「大阪市中央公会堂」地下第4会議室(大阪市北区中之島1丁目1番27号 TEL:06-6208-2002) 最寄り駅:京阪中之島線「なにわ橋」1分、地下鉄堺筋線・京阪線「北浜」3分、地下鉄御堂筋線・京阪線「淀屋橋」5分、 参加費:500円(終了後、有志にて懇親会) 持参物:『都鄙問答』(致知出版社、城島明彦著)=会場にて販売(1,728円) 内容:①『都鄙問答』「或る人、親へ仕える事を問うの段」(101~115頁)の輪読、②心学の光被、③意見交換、ほか
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